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芦屋基地専用水道のPFOS・PFOA暫定目標値超過に対する基地周辺水域の水質調査結果について
2024年10月に航空自衛隊芦屋基地の飲用井戸水に含まれるPFOS・PFOAの濃度が暫定目標値(50ng/L)を超える1,500ng/Lを測定しました。これを受け、2025年12月に福岡県は基地周辺の井戸所有者に対し、戸別訪問(芦屋町職員帯同)を行い、飲用として利用しないことや水質検査の必要性などを情報提供しました。また、2024年12月及び2025年1月に周辺水域の水質調査及び地下水調査を行いました。
2025年1月30日、基地周辺の河川及び水路8地点、並びに海域6地点において実施したPFOS及びPFOAの水質調査の結果、水路1地点において暫定指針値を超過したことが福岡県より発表されました。
詳細は下記のリンクをご参照ください。
福岡県ホームページ<外部リンク>
なお、水道水については、北九州市上下水道局より提供されているため、安心してお飲みいただけます。
PFOS(ピーフォス)・PFOA(ピーフォア)とは
ペルフルオロオクタンスルホン酸 (PFOS)・ペルフルオロオクタン酸 (PFOA)は、有機フッ素化合物( PFAS )の一種で、泡消火薬剤や界面活性剤など幅広い用途で使用されてきました。これらの物質は、難分解性、高蓄積性、長距離移動性という性質があるため、国内で規制やリスク管理に関する取り組みが進められています。
人の健康への影響
PFOS・PFOAは、どの程度の量が身体に入ると影響が出るのかについて確定的な知見がなく、現在も国際的に様々な知見に基づく基準値等の検討が進められています。また、国内において、PFOS・PFOAの摂取が主な原因と見られる個人の健康被害が発生したという事例は確認されていませんが、最新の科学的知見に基づき、暫定目標値の取扱いについて、専門家による検討が進められています。
PFOS・PFOA への対応
日本では、製造・輸入等が原則禁止されています(PFOSは2010年、PFOAは2021年から)。 水道水、公共用水域や地下水においては、暫定目標値として PFOSとPFOAの合算値で50ng/Lと定められています。