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あなたが「してほしいこと」をこども(人)が「してくれない」とき
あなたが「してほしくないこと」をこども(人)が「した」とき
あなたはどの色の行動(言動)のカードを切りますか?
「ブルーカード」?「オレンジカード」?
「機中八策®」は非暴力コミュニケーションを身に付けるためのツールです。
8つの頭文字をおぼえるため、どこか見やすいところに貼ってみていただくだけです。
※冊子、ブルーカード、オレンジカードはここからダウンロードできます。
機中八策冊子[PDFファイル/1.44MB]
オレンジカード [PDFファイル/420KB]
ブルーカード [PDFファイル/483KB]
人は、こども(相手)から「してほしいことをしてもらえなかったとき」「してほしくないことをされたとき」に、本能的に、切られるとこども(相手)が青ざめてしまいそうな行動・言葉のカードである「ブルーカード」をとっさに切る傾向にあります。みなさんはいかがでしょうか。
※「ブルーカード」とは、「(ひ)否定」「(ど)怒鳴る・たたく」「(い)嫌味を言う」「(お)脅す」「(と)問う・聞く・考えさえる」「(ぎ)疑問形」「(ば)罰を与える」「(なし)なじる・人格否定する」で構成する、暴力的で相手にとってわかりにくいコミュニケーションをいいます。
しかし、意識して練習することで、こども(相手)がほっこりあたたかい気持ちになれる「オレンジカード」に切り替えていけます。
※「オレンジカード」とは、「(ほ)ほめる・認める」「(ま)待つ」「(れ)練習する」「(か)代わりにする行動を示す」「(が)環境づくり(い・ち・お・し環境づくり)」「(や)約束する」「(き)気持ちに理解を示す」「(を)落ち着く」で構成する、相手にとってわかりやすく伝わりやすいコミュニケーションをいいます。
「ほめられる」、「認められる」、「気持ちを理解してもらえる」などオレンジカードをたくさん切られたこども(相手)には、「(私は、)(私のしたことは、)これでいいんだ」という自信・自己肯定感・効力感がだんだん育っていきます。
その結果、自分で自分のことができる、自分で考えることができる人として育ちます。
また、「怒られると思ったけど、お父さんは冷静に話してくれた。」「お母さんは怒ってたけど、自分でほかの部屋に行って、落ち着いて帰ってきた。」という姿を見ることで、こども自身もそういった行動パターンを身に付けることができます。
こども(相手)を育むオレンジカードはすでにあなたが持っているものです。しかし、とっさの場面では本能的な感情が先に立ってしまうので、意識をしないとオレンジカードは切れません。
日常生活でオレンジカードをスムーズに切れるようになるには「練習が必要」です。「ブルーカード」と「オレンジカード」(特にオレンジカード)をプリントし、見やすいところに貼って、ブルーをオレンジに切り替える練習をしてみてください。
このページをご覧になっている多くの人は、おそらく子育てに悩んでいると思います。悩んでいるからたどり着いたのだと思います。でも大丈夫です。悩んでいるのは頑張っている証拠。
「もっと頑張れ」というものではありません。いつものやり方で上手くいかないなら、少し考え方を変えてみてはいかがでしょう。
こども(相手)へのハードル(期待)を下げて、自分自身を上手にコントロールし、気長によりよい子育てができればと願っています。
「機中八策®」は、子育て家庭で「親と子の関係」に限られるものではありません。「子育て世帯」と「ご近所さん」との関係であっても「ご近所さん」と「ご近所さん」であってもあてはまるところがあります。また、子育てを一度終えていても、ご自身の「こどもと孫」にもあてはまるかもしれません。「職場の同僚」同士にも当てはまるところがあります。
ぜひ「オレンジカード」をご覧いただき、身に付けていただければと思います。また、周りの人に広めていただければと思います。
機中八策®は冊子としてお読みください。オレンジカードとブルーカードはよく目にするところに貼っていただき、8つのコミュニケーションをおぼえるためにお使いください。
「ブルーカードだった。」と思ったら「オレンジカード」に切り替える練習を。「オレンジカードが切れた。」と思ったらご自身をほめてください。